夏期・冬期と両シーズンで稼動する冷温水機の場合、長期運転を行う上で機内の高真空状態・吸収溶液の管理が大切です。
専門的な分野でのメンテナンスを行い性能維持を図り、適切な点検計画により効率の良い運転を行い経費の削減を行います。
■シーズンイン(オフ)整備
1.吸収溶液分析
吸収溶液のサンプルを採取し、化学成分分析をおこなってインヒビター(腐食抑制剤)の含有量、アルカリ度の判定を行います。その結果をもとに、適切な性状を維持するため、インヒビターの追加添加やアルカリ調整剤の添加をし、溶液成分を調整します。
2.抽気装置点検整備
真空ポンプ(抽気ポンプ)の能力確認を行い、分解点検整備をし、能力回復を行います。
3.各種ストレーナの点検清掃
溶液フィルター、蒸気ストレーナーなどの点検、清掃を行います。
4.保安装置の点検
各種保安装置類、温度センサー類の動作や表示の点検確認を行います。
5.電気整備
制御盤回路の確認や補助リレー、電磁接触器、タイマー類の動作確認をします。
マイコン仕様の機器においても、各構成部品が正常に機能していることを確認します。
6.試運転
各部を点検した後、ご使用環境での実運転を行い、各部の温度や圧力を確認し、総合的な運転状態の確認をおこないます。
7.シーズンオン点検(オプションメニュー)
シーズン中の運転状態をメーカとして点検・診断します。お客様の日常の運転管理状況も確認し、軽微な不具合を修正し、シーズン中の安定運用を実現します。
オン点検はお客様の日常点検に代わって、運転状態のメーカ診断を行なうサービスです。時期、回数などのご要望に応じます。
■各熱交換器チューブ洗浄
1..冷水系(蒸発器)チューブ洗浄
蒸発器(クーラー)の伝熱チューブ内面の洗浄を毛ブラシにて水洗い洗浄を行います。伝熱効率の維持、腐食等の要因となる汚れを除去するために行います。
2.冷却水系(吸収器・凝縮器)チューブ洗浄
伝熱効率の維持、腐食等の要因となる汚れを除去するため、吸収器・凝縮器の伝熱チューブ内面を毛ブラシにて水洗い洗浄します。